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世界難民の日 特別配信「100 万人のキャンドルナイト with UNHCR WILL2LIVE Music 2021」当日レポート

■日時:2021 年 6 月 20 日(日)18:30 より配信
■会場:ビルボードライブ東京(Billboard Live TOKYO)
■視聴方法:国連UNHCR協会公式YouTubeチャンネル、J-WAVE YouTubeチャンネル
■MC:長野智子(国連 UNHCR 協会 報道ディレクター)、サッシャ(J-WAVE ナビゲーター)
■LIVE:MIYAVI(UNHCR 親善大使)、SKY-HI
■TALK:別所哲也、 CANDLE JUNE、LiLiCo
■MESSAGE:亀田誠治、KREVA、小西真奈美、SHELLY、SUGIZO、竹渕 慶、豊田エリー、堀田茜、Mummy-D(ライムスター)、Marina Takewaki (五十音順)
■ハッシュタグ:「#難民とともに」「#100万人のキャンドルナイト」

主催:特定非営利活動法人 国連 UNHCR 協会、J-WAVE(81.3FM)、大地を守る会
協力:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
パートナー:独立行政法人 国際協力機構(JICA)

■2021年6月20日、世界難民の日。

困難な時だからこそ、難民の一人一人の「生き抜く意志」の力強さを知ってもらいたい。国連UNHCR協会がそんな想いで企画する「UNHCR WILL2LIVEムーブメント」のイベント「UNHCR WILL2LIVE Music」が2度目の開催を迎えました。WILL2LIVE(ウィルトゥーリブ)は、「難民=逆境を生き抜く意志を持ち、困難を乗り越えようとする人」として捉え、音楽や映画を通じて日本社会に共感と支援の輪を広げるために立ち上がったムーブメントです。
「UNHCR WILL2LIVE Music」2 回目の開催となる今年は、6月20日が1年で最も日が長い夏至の前日にあたることから、大地を守る会が主催する「100万人のキャンドルナイト」とのコラボレーションとして実現。新型コロナウイルスなどにより世界中が困難な状況に見舞われる中、ライブ、トークなど多数のゲストを迎え、難民への支援、世界平和や医療従事者への感謝、持続可能な社会の実現など、より厳しい状況に直面しながらも懸命に困難に立ち向かう人々へ思いを馳せる「100万人のキャンドルナイト」と「WILL2LIVEムーブメント=難民の生き抜くチカラ」のメッセージを込めた配信型のイベントとなりました。多彩な顔触れのゲストは事前の告知にも全面的に協力しました。以下、当日の模様をレポートします(以下ゲスト・登壇者敬称略)。

■会場はビルボードライブ東京

世界難民の日 特別配信「100 万人のキャンドルナイト with UNHCR WILL2LIVE Music 2021」の配信会場となったのは、東京港区ミッドタウンにあるビルボードライブ東京(Billboard Live TOKYO)。
スタッフや出演者の感染防止のため、入場は最小限の人数にとどめ、ソーシャルディスタンスを保ちながらの収録・配信を徹底しました。

オープニング

午後6時半、イベントの幕開け。共催3社のロゴをあしらったオープニング映像に続き、メインパーソナリティを務めるJ-WAVEナビゲーターのサッシャと国連UNHCR協会 報道ディレクターの長野智子が登場。今年で19年目となる「100万人のキャンドルナイト」と国連UNHCR協会が開催する「UNHCR WILL2LIVE Music」のコラボレーションについて説明し、キャンドルの灯りの下で、家族へ想い、医療従事者の方々への感謝、難民の方々への支援など、私たちが大切なものは何かを、このイベントを通じて考えるきっかけになればと伝えました。今回のイベントを自然エネルギーで発電された「グリーン電力」を使用して開催していることも紹介しました。
共催者である「オイシックス・ラ・大地」会長の藤田和芳、国連UNHCR協会事務局長の星野守の開会挨拶に続き、長野から視聴者にむけて、イベントハッシュタグ「#難民とともに」「#100万人のキャンドルナイト」とともにそれぞれの思いや番組の感想の投稿を呼びかけ、いよいよ本イベントがスタート。ステージ上では一つ一つ異なる形と彩りを持つキャンドルが、トークゲストを迎えます。

■トークゲスト#1 CANDLE JUNE


最初のトークゲストはキャンドルアーティストのCANDLE JUNE。この日のステージのために実際の炎とLEDの灯りを取り交ぜてデザインしたというキャンドルへの思いや、毎月足を運んでいる福島の被災地への思い、難民問題については、世界の問題として考えると大きすぎるかも知れないが、いま日本の人が難民をどのように受け入れることができているだろうかとそれぞれが考える日になれば嬉しいと語りました。

■トークゲスト#2 メック事務局 高木信彰
2人目のトークゲストは「100万人のキャンドルナイト」と協力を続ける「みなと環境にやさしい事業者会議」メック事務局の高木信彰(たかきのぶあき)。ゴミ拾いや、著名人のセミナーなど一社ではできない活動を組織として続けることの意義と具体的な活動について紹介しました。

■トークゲスト#3 Earth Light Project 深澤文
都内の大学生で構成された「未来のキャンドルナイトプロジェクト」の映像を交えながらプロジェクト参加者の一人、「Earth Light Project」の深澤文(ふかざわあや)が「100万人のキャンドルナイト」に共感して学生が展開する活動を紹介。「今日、キャンドルの灯りと皆さんの想いですこしでも世界が変わることを信じている」と語りました。

■トークゲスト#4 MIYAVI

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使のMIYAVIをステージに迎えて、「WILL2LIVE=難民の生き抜く意志を伝える」をテーマとしたトーク。
難民支援の現場で「WILL2LIVE」を感じる瞬間は?との質問に「子どもたちとキャンプで会うたび『学びたい、世界で何が起きているのかを知りたい』という彼ら・彼女たちの力を感じる。何か月もかけて歩き続けて他の国にたどりつく、これは生き抜くチカラがなければできない」と語るMIYAVI。
「SONITAはごく普通の女の子だが、とても意志が強い。避難先のイランで、兄の結婚資金を賄うために伝統的な結婚を迫られた体験から『Brides for Sell(売られる花嫁)』という作品にぶつけたところ、注目され映画にもなった。今はアメリカに移り、音楽活動をしている。生きる力そのものであり、与えられた環境を自分のチカラでこじ開ける、本当にいいロールモデルだと思う。女の子たちが強く生きていて、ぼくたちも学ぶことがある」
2016年のリオ五輪で初結成された難民選手団のメンバーであり、2020年の東京五輪にも出場予定のシリア人の競泳選手、ユスラ・マルディニのエピソードも交えて語りました。

■「Yahoo! ネット募金」「ソフトバンク つながる募金」
つづいて現在展開中のくじ付き募金「Yahoo!ネット募金」と「ソフトバンクつながる募金」の紹介。
「Yahoo! ネット募金」では、SKY-HI 、竹脇まりな、別所哲也の各氏からサイン入りグッズ、ソフトバンクからNintendo Switch、Theoryからマリ難民の女性職人よるオリジナルカラーのタッセルキーホルダーが抽選でプレゼントされます。「ソフトバンク つながる募金」では、Nintendo Switch が抽選で1名にプレゼントされることを伝え、身近にできる支援「くじ付き募金」への参加を呼びかけました。

メッセージゲスト#1 KREVA/豊田エリー/竹脇まりな&ダーウィン/亀田誠治

イベントに賛同する著名人から寄せられたメッセージ動画を紹介。それぞれがこの日「キャンドルの灯りのもとに思うこと」を語りました。

HIP HOPアーティストのKREVAからは「知ることの大切さ」。自分から調べて共感し、支援・協力することの大切さを伝えました。女優・モデルの豊田エリーからは「子どもたちの笑顔」。一人一人の小さな行動の大切さ、世界中の子どもたちの笑顔を守っていけるような世界の実現を願いました。宅トレYouTuberの竹脇まりな&ダーウィンからは「差別のない社会の実現」。様々な形で起こっている差別問題の負の連鎖を断ち切るために、一人一人が差別の根本を考える大切さを伝えました。音楽プロデューサー・ベーシストの亀田誠治からは「一人でも多くの人の心の平安」。毎年この日には難民の人々のことを考え、自分たちでなにができるか考えられればと伝えました。

ライブゲスト#1 SKY-HI

初夏の夕暮れに包まれるなか、一組目のライブがスタート。
幅広く活動を行うアーティストであり、昨年の「UNHCR WILL2LIVE Music 2020」にもメッセージを寄せたSKY-HIが約25分間、全7曲を披露しました。
次第に空が暗くなり、キャンドルと演奏がより映えると、コメント欄では拍手喝采とともに「日が暮れてきてキレイです」「世界中に届いて欲しいです」など、同じ時間を共有する視聴者からのコメントが続々届きます。MCサッシャと視聴者のコメントのやりとりも。
SKY-HIは視聴者に「2011年以降、目にうつる人の大切さを感じる。人に愛を与える人は、自分に愛を与えることにもなる。愛とか幸せとかをカジュアルに話していきたい」と語り掛け、思いを込めた曲『Marble』や最新曲の『To The First』をラストに、会場と視聴者を魅了しました。

曲名:何様 FIRST TAKE Ver./As a Sugar/I Think I Sing I Say/そこにいた/Over the Moon/
Marble/To The First

■難民を支える「3つのチカラ」~「服のチカラ」「スポーツのチカラ」
ライブ終了後、難民を支える「3つのチカラ」の2つ目、UNHCRの活動を支える企業の取り組み、「服のチカラ」についてMCの長野より紹介。株式会社ユニクロとUNHCRがグローバルパートナーシップ締結10周年を記念して作成した「服の旅先」動画のなかで、新しい服に笑顔を浮かべる南スーダン難民の少女たちが、じつは父を失い、母とは生き別れているという背景に、サッシャからは「動画のなかの彼女たちは純粋な笑顔だったが、それはたくさんの涙があってなりたったもの。なにかしてあげたいという気持ちになった」と感想が。
そして難民を支える「3つのチカラ」の最後は、「スポーツのチカラ」。
UNHCRの保護・支援に果たすスポーツの役割と、難民の子どもたちの憧れである「難民アスリート」。スポーツを通じて「生き抜く意志」を体現する難民アスリートたちの動画を受け、長野は「私も難民キャンプで子どもたちに会ってきましたが、彼らにとってスポーツは夢であり希望です」。サッシャは「彼らは二重の努力をしなければならず、とても強い。わたしたちが心折れてしまいそうなことも、乗り越えていけるような精神力で、こちらが学ぶことが多い」と語りました。

■「RUN FOR Tomorrow2021 チャリティオンラインラン&ウォーク#難民とともに」
ここで国連UNHCR協会が6月27日に開催する「RUN FOR Tomorrow2021 チャリティオンラインラン&ウォーク#難民とともに」を紹介。このキャンペーンのハッシュタグ「#この走りが未来を変える」「#難民とともに」を伝えつつ、スポーツの力で難民に希望を与えるイベントへの参加を呼びかけました。

■メッセージゲスト#2 堀田茜/Mummy-D(ライムスター)/竹渕慶/SHELLY

イベントに賛同する著名人から寄せられたメッセージ動画第2弾を紹介。モデルであり女優、タレントの堀田茜からは「SDGsの実現を目指す全ての方々の努力」を。ラッパー、プロデューサーのMummy-D(ライムスター)からは「世界の人々の暮らしと公正な社会」を。コロナは人々の分断を進めたが、これを機に難民の人を含む弱者へ目を向けることの大切さを呼びかけました。シンガーの竹渕慶が思うのは「大切にしたい人」。大切な人を大切に思える世界になれるよう一緒に考えていければと伝えました。最後にタレントのSHELLYから「医療従事者への皆さん」への想いを。自分の危険を顧みず、人のためにがんばっている医療従事者とその家族に感謝の思いを伝えました。

■トークゲスト#5 LiLiCo

トークゲストとして映画コメンテーター、タレント、女優、そして「100万人のキャンドルナイト」のアンバサダーのLiLiCoが登壇。「100万人のキャンドルナイト」に過去数回出演しているなか、あらためて今日のキャンドルの感想を述べました。LiLiCoの生まれ故郷でもあるスウェーデンは、SDGs達成度世界ランキングで2020年第1位、2021年は第2位。日本とスウェーデンとの意識の違いについて「スウェーデンでは頑張っているという考えはなく、教育の中で自然と身につくもの。ウガンダ、コンゴ、スワジランドの3人の女の子たちを金銭面で支援しているが、口ではなく、また今日だけではなく自分ができることを継続すること」と語り、生活の中で意識していること、一人一人が日頃から心がけることの大切さを伝えました。

■トークゲスト#6 別所哲也

最後のトークゲストとして、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021代表、そして「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」のナビゲーターも務める別所哲也が登壇。20年以上に渡って主催されているショートショートフィルムフェスティバル&アジアの今年のラインナップについて、コロナ禍の影響における作品の傾向について語りました。
今年のショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021のアニメーション部門で上映され、J-WAVEアワードを受賞した作品『渡り熊』を紹介。地球温暖化で故郷を追われた2頭の北極熊が、新たな住まいを探す中、ヒグマの縄張りに辿り着いた2頭は共存を試みるという内容。「他者を受け入れるのがどういうことなのか、環境から追われて、自分の住む場所がなくなるのはどういうことなのか考えさせられる。このように短編映画はすぐ時代を反映することができる。」とショートフィルムの魅力を語りました。今年、Branded Shorts of the Year ナショナルカテゴリー賞を受賞した『服の旅先』にも触れつつ、企業として、また生活者として何ができるかを問いかけました。

メッセージゲスト#3  SUGIZO/小西真奈美

イベントに賛同する著名人から寄せられたメッセージ動画第3弾を紹介。
ミュージシャンのSUGIZOは「サステナブルな未来」への想いを。地球を汚さないエネルギーを貧富の差や境遇の差を越えて平等に分かち合うことの大切さを伝え、音楽を通じてこのようなメッセージや精神性を伝えたいと話しました。女優・歌手の小西真奈美は「大切な人たちの笑顔」を。笑顔がたくさん集まれば、より良い世界になる、日々努力し感謝の気持ちを持って生きていきたいと話しました。

■消灯までのカウントダウン、そしてキャンドルナイトのスタート
20:00の消灯まで残り5分となり、再度「オイシックス・ラ・大地」会長の藤田和芳、国連UNHCR協会事務局長の星野守が登壇、このイベントへの想いを語った後、視聴者と共に消灯までのカウントダウンを行い、会場と視聴者が一体となる瞬間を迎えました。

会場が消灯するとともに、キャンドルの温かい灯りが浮かび上がります。
窓の外が夕闇に包まれるなか、会場の雰囲気は一変、「でんきを消して、スローな夜を。」のテーマに合った、ゆったりとした時間が流れました。視聴者からはチャットで「いま、自宅でキャンドルを灯しています」のコメントが。それぞれの思いでこの時間を共有します。

ライブゲスト#2 MIYAVI

キャンドルの灯りの中でライブパフォーマンスのラストを飾ったのは、トークでも「音楽のチカラ」を力強く語ったMIYAVI。パーカッション、キーボード、コーラスとの編成で約25分間、全5曲のスペシャルなアコースティックライブを披露しました。
曲が始まるとキャンドルの灯りが醸し出す幻想的な空間も一変。難民キャンプに行く度に感じる無力感を歌にした『Tears On Fire』や、音楽を通じてできることを、という思いから生まれ、難民キャンプでも度々披露している『The Others』、最後に平和への願いを込めた『Hands To Hold』などを演奏しました。
MIYAVIは「今日『世界難民の日』は決してお祝いの日ではない。資源、貧困、国同士の争い、政治の不安定など色々な問題と難民問題、環境問題は密接に関係している。コロナという世界的な危機の中で、世界のことに目を向けるのは難しいけれど、難民問題含めて、これらの問題にどうアクションしていけるか考えていければ。また今こうしている間、世界のどこかで苦しい思いをしている人々を忘れずに生きていきたい。」と伝えました。
コメント欄からは「世界中の難民の方々にこの素晴らしいMIYAVIの音が届いて、生きる糧となりますように」「微力ながら、募金をさせていただきました」などの声が。MIYAVIから「画面の向こうのみんなに、この想いが届いているように」の言葉には「届いています」「届いているよ!」のコメントも。

曲名:What’s My Name?/Tears On Fire/Long Nights/The Others/Hands To Hold

エンディング

会場を熱く優しい音で満たしたライブも終了し、世界難民の日 特別配信 「100 万人のキャンドルナイト with UNHCR WILL2LIVE Music 2021」も終盤に。

「このキャンドルの灯りのもとで、何を想いますか?」との長野の問いにMIYAVIは「コロナも含めてもう一度立ち止まって、今までやってきたことは正しかったのか、前に進むために正しい選択をしていくことが大切で、問われている。難民問題も環境問題も全て繋がっている。明るい未来を思う気持は同じだと思うので、一緒に連携して進んでいければ」と答えました。コメント欄に届く視聴者からの温かい反響はエンディングまで途切れることがありませんでした。

今回の特別配信は国連UNHCR協会公式YouTubeチャンネルとJ-WAVE公式YouTubeチャンネルでの同時配信。同時視聴者数は約3,000人にのぼりました。

■ご賛同企業
配信番組のエンドロールにてWILL2LIVE Music 2021にご賛同いただきました企業の皆さまをご紹介させていただいております。

寄付方法:

①国連 UNHCR 協会 特設ページ
「100 万人のキャンドルナイト。今年は世界の難民に思いをはせてみませんか?」
https://www.japanforunhcr.org/lp/w2l-candlenight

②Yahoo! ネット募金で難民支援
https://donation.yahoo.co.jp/detail/250001
*6月18日(金)開始~9 月 17 日(金)18 時 終了

③ソフトバンクつながる募金で難民支援
https://www.softbank.jp/corp/csr/information-society/area/bokin/list/?id=026
*6月18日(金)開始~9月17 日(金)23:59 終了

④「RUN FOR Tomorrow 2021オンラインチャリティラン&ウォーク #難民とともに」
*6月27日(日)開催、エントリー受付は6月26日(土)23:59まで
https://runfortomorrow.runtrip.jp/

< 主催 >
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
< 協力 >
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
< パートナー >
独立行政法人 国際協力機構(JICA)