創価学会平和委員会は、「SDGsオンラインシネマシリーズ」と題し、オンラインでの連続映画上映会を開催し、その第1回目として2021年3月19日に「女を修理する男」の自主上映会、3月26日に講演会を実施した。
上映された「女を修理する男」は、コンゴ民主共和国出身の婦人科医、人権活動家デニ・ムクウェゲの姿を追ったドキュメンタリー。ムクウェゲ医師は第2次コンゴ内戦以来続く戦禍の中でレイプ被害にあった数多くの女性を治療し、彼女たちの精神的なケアと啓発活動にも人生を投じた事が評価され、2014年にサハロフ賞を受賞した。カメラはムクウェゲ医師と彼を支える人々、レイプ被害者の女性たち、そして戦乱の背景にある紛争鉱物の実態にも迫る。ムクウェゲ医師は2018年にはノーベル平和賞受賞を受賞。
3月26日に開催された講演会では、RITA-Congo共同代表で東京大学未来ビジョン研究センター講師の華井和代氏が、コンゴ民主共和国の歴史、紛争、現状などを交えながら映画を解説した。講演会には750名以上が参加。多くの反響があり、アンケートには次のような言葉もあった。「紛争鉱物について知り、私たちの生活につながっていると思いました。もし被害者が自分の娘・息子だったら、自分だったらと思うとおぞましいです。こんなことがあってはならないと強く思います。知ること、語ることから始めます。華井さんのあったかい気持ち、熱意が伝わって心揺さぶられました。」
作品情報:https://will2live.jp/unhcr/2021/otwd2020-01/the-man-who-mends-women/
ベルギー/2015年/112分/ドキュメンタリー
原題:La Colère d’Hippocrate
監督:ティエリー・ミシェル
言語:フランス語、英語、スワヒリ語、マシ語
字幕:日本語・英語
総括:コンゴの性暴力と紛争を考える会
配給:ユナイテッドピープル
第11回UNHCR難民映画祭(2016年)上映作品