2021年1月13日に、創価学会平和委員会においてWILL2LIVE Cinema2019で上映された『僕の帰る場所』の自主上映会が開催されました。
『僕の帰る場所』は日本に住むミャンマー人一家の姿を描いた作品。
東京のの小さなアパートで暮らす母親のケインと幼い2人の兄弟。入国管理局に収容されている夫アイセに代わり、ケインは一人家族を支えていた。
日本で育ち、母国語を話せない子どもたちに慣れない日本語で一生懸命愛情を注ぐが、父親に会えないストレスで兄弟はいつも喧嘩ばかり。ケインはこれからの生活に不安を抱き、ミャンマーに帰りたい想いを募らせる。ミャンマーでの民主化の流れや在日外国人を取り巻く社会を背景に、故郷を離れたミャンマー人家族の生活を実話を基に描く。出演者の多くは演技経験のないミャンマーの人々だが、彼らの現実がリアルに演じられている。
上映会には250名以上が参加し、上映後、難民の人権問題に長年携わっている渡邉彰悟弁護士が、難民申請など難民が日本で置かれた状況などを概説されました。
監督の藤元氏は、「情報が溢れる現代社会では往々にして、他者を認識する際に単純化された“ラベル”がついて回る。『難民』という言葉も相手を想像する上で便利な一方、先入観に陥りがちになるとし、こうした上映会が彼・彼女らの生身の姿を知り、共に歩む未来を考える一助になれば。」と述べた。