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紛争における性暴力と難民 ~募金つきオンラインシアター~

私たちと同じ時代を生きているコンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ医師、イラクのヤジディ教徒ナディア・ムラドさん。ドキュメンタリー映画を通して彼らと出会うことで、今、世界の一員である自分にできることを一緒に考えてみませんか?
オンラインシアター6作品の中に、2018年ノーベル平和賞を受賞した2人それぞれが、紛争下で性暴力と戦ってきた活動を追ったドキュメンタリー映画が『女を修理する男』、『ナディアの誓い – On Her Shoulders』2本あります。

女を修理する男

『女を修理する男』は、コンゴ民主共和国出身の婦人科医、人権活動家デニ・ムクウェゲの姿を追い、2015年に発表された作品。

nadia_著作権表記_©RYOT Films-min

『ナディアの誓い – On Her Shoulders』は、過激派組織ISISによる性奴隷から逃れた23歳(当時)のヤジディ教徒ナディア・ムラドが、残された同胞のため、国連などの国際的な表舞台でヤジディ教徒が直面する現実を訴えていく姿が映し出されました。2018年、お二人がノーベル平和賞受賞された年に発表された作品です。

コンゴ民主共和国(コンゴみんしゅきょうわこく)は、人口8,407万人中部アフリカに位置する共和制国家。1997年までの国名はザイール。1994年、多くのルワンダ難民流入に対処するために、当時の緒方貞子国連難民高等弁務官からの要請を受け、日本の自衛隊が、初めての「人道的な国際救援活動」として、医療、防疫、給水、空輸などの分野で活動するため、9月から12月まで、ザイール共和国(現コンゴ民主共和国)のゴマなどに、派遣されました。

その後、この国では紛争が止むことはなく、凄惨な性的暴力のため、多くの女性たちが絶望の淵に追いこまれてきました。医師は、コンゴ東部・ブカブに病院を設立し、これまでに数万人の性暴力の被害者を治療し心のケアに尽力してきました。2012年には国連で演説し、「国際的な支援をすべきだ」と女性たちにかわってこの問題を告発するなど、国際社会に支援を訴え続けてきたのです。一時は命を狙われ海外に逃れましたが、母国の女性たちの強い希望を受け、コンゴに戻り被害者の治療に力を尽くしています。

イラク人として初めてノーベル平和賞を受賞した、少数民族ヤジディ教徒のナディア・ムラドさん(25歳)は、授賞式でのスピーチで世界を前に語りました。

「私はノーベル賞について何一つ知りませんでした。世界中で毎日起こっている紛争や殺人のことも、そして、人間がこれほど残虐なことができるということも、知りませんでした」

高校を卒業したら美容師になりたいと夢見ていた、何も知らなかった少女はもうどこにもいません。家族を殺され、過激派組織 ISの「性奴隷」として売られレイプを受け続けるなど、想像を絶する被害を受けた彼女。ISから逃れ自由の身となり、ノーベル平和賞という栄誉を受けてなお、笑顔を見せることはありませんでした。

「ヤジディ教徒だから」。ただそれだけの理由で、あまりにも多くのヤジディの人々が殺され、レイプされ、何もかも奪われてきたことを、国際社会がこの悲劇を今すぐ終わらせなければならないということを、彼女は世界中で訴え続けています。

私たちと同じ時代を生きているデニ・ムクウェゲ医師、ナディア・ムラドさん。映画を通して彼らと出会うことで、今、世界の一員である自分にできることを一緒に考えてみませんか?

「募金つきオンラインシアター」への参加申し込みはこちら
https://will2live.jp/unhcr/2021/otwd2020-01/

< 主催 >
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
< 協力 >
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
< パートナー >
独立行政法人 国際協力機構(JICA)