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【ザ・ケーブ】シリアと難民支援の今

物語の舞台となったグータは、シリアの首都ダマスカスから車で10分ほどにあり、シリア内戦前は200万人が暮らしていました。
(200万人というと北海道の札幌市と同じ規模となります。)

シリアは日本の面積の約半分の18.5万㎢に1,690万人が暮らす多民族国家です。しかし、2011年に始まったシリア危機は、戦闘行為が継続して情勢安定化の見通しが見えない中、多くの死者、そして約550万人以上(2020年 UNHCR)の難民、約610万人(2019年 UNOCHA)の国内避難民を発生させており、今世紀最悪の人道危機と言われる状況が継続しています。
(出展 外務省HP シリア基礎データ)

故郷であるグータの町が包囲され、爆撃を受ける中、限られた医療資源とともに、医師として治療にあたるアマニ・バロア。

ザ・ケーブは、内戦下に地下に作られた病院で、シリア初の女性責任者として病院をまとめ、治療を続ける彼女を追ったシリアのドキュメンタリーです。

町が包囲され、上空には戦闘機が飛ぶ。そんな日常を生き抜く人々の強さは、戦後70年、平和に生きている私たち日本人に多くの気付きをもたらします。

過酷な状況にあったシリアですが、民間人を守るために、UNHCRならびに世界中から支援が行われていました。
シリアにおけるUNHCRの支援を紹介させていただきます。

※以下国連UNHCR協会 記事抜粋


難民キャンプなどで新型コロナウイルス対策を強化

2020年

ウイルスの感染を防ぐための衛生用品の配布

難民や避難民の暮らす地域では、清潔な水も十分になく過密した住環境も多いうえに、マスクなどの衛生用品も入手が困難です。シリア・ハマでは4月、パートナー団体と連携して衛生キットを配布しました。中にはアルコール消毒液、石鹸、ティッシュ、手袋、マスクなど、家族を新型コロナウイルスから守るための必需品が入っています。
また、イラク北部では、ダラシャクラン難民キャンプで、シリア難民約13,000人に衛生キットを配布しました。配布を行う保健スタッフなどには、感染予防のために必要な装備を提供しました。

リーフレットを配布してウイルスに関する情報を周知

UNHCRから受け取った、新型コロナウイルスに関するリーフレットを見せてくれた母親のナジャと3人の子どもたち。
一家はシリアから、イラク北部のガウィラン難民キャンプに避難しています。UNHCRは世界保健機関(WHO)、イラク保健省と協力し、感染予防対策として、こうしたリーフレットを配布しています。また、職員やボランティアが各避難民キャンプや居住地で家庭訪問し、最新の情報がくまなく伝わるよう活動しています。

「ステイホーム」の中での現金給付支援

多くの難民が、避難生活を送る上で現金給付支援は必要不可欠だと語ります。
しかし、新型コロナウイルスのために難民も外出が制限され、現金を受けとるために以前のように銀行のATMへ行くことができなくなりました。そこでUNHCRは車にATMを設置し、難民の暮らすヨルダン北西部・イルビッドのコミュニティへ。困窮するシリア難民が現金を受け取れるよう支援しました。

記事全文
シリアの人々へ思いを寄せ、行動を起こしてくださったあなたへ
https://www.japanforunhcr.org/archives/20465


アマニ医師について

アマニ医師のその後について配給元のナショナルジオグラフィックから記事があります。

参考記事:映画『ザ・ケーブ』が描く、シリアの窮状と勇敢な女性医師https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/020500080/
※記事全文の閲覧にはナショナルジオグラフィックWEB登録が必要です。


シリア関連記事

私たち日本人が2011年の大震災後に起きたことと同じように、内戦を経験したシリア難民には身体的なアプローチのほかに精神的なアプローチが必要となります。UNHCRはそんな心のケアも重視しています。

シリアの心の傷を治すため奮闘する医師たち|国連UNHCR協会https://www.japanforunhcr.org/archives/7392
シリア・アレッポの廃墟の中に見える、希望のきざし|国連UNHCR https://www.japanforunhcr.org/archives/11785


UNHCR WILL2LIVE Cinema2020
募金つきオンラインシアター

【開催期間】2020年11月01日(日)~12月24日(木)
【料金】6作品が期間中見放題(11/1~12/24期間延長しました。
2,000 円(視聴料2,000 円)
3,000 円(視聴料2,000 円、難民のための匿名募金1,000 円)
5,000 円(視聴料2,000 円、難民のための匿名募金3,000 円)

※お申し込みいただける方は日本在住の方に限ります。
※上記料金はユナイテッドピープル株式会社が受領します。匿名募金分は後日国連UNHCR協会へ振り込まれ、国内での難民問題の啓発活動に役立てられます。
※料金に対する領収証は、Peatixの個人管理画面よりダウンロード可能です。
https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44001821741
※匿名募金に対する国連UNHCR協会からの領収証発行はございません。国連UNHCR協会は匿名募金に対する個人情報は保持いたしませんので、ご参加いただいた方へ個別の領収証発行となりませんことをご了承ください。

【参加申し込み受付期間】
2020年11月01日(日)8:00~12月23日(水)23:55

【参加方法】
1.お申込みページのPeatixで情報を入力し、クレジットカードで料金の決済をしてください。(以下にあるPeatixのリンクバナーをクリックすると、お申込みページに遷移します)
2.お申込み翌営業日にユナイテッドピープルよりメールでログイン情報、パスワードをお送りします。通常金曜日にお申込みの場合、翌週の月曜日にログイン情報を送信します。ただし祝日がある場合、 11/20(金)のお申込みは11/24(火)にログイン情報をお送りいたします。

【補足事項】
・お申込みリンクが送られてから、期間中6作品見放題です。すべての作品をご覧いただくために、お申し込みはお早めにお願いします。
・視聴リンクのお送りは、お申込みいただいた翌営業日となります。
・これらの映画で表現される内容は、UNHCR WILL2LIVE Cinema開催に関わる企業、団体、その他のいかなる個人・団体の意見を代表または反映しているものではありません。

【主催】
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会、ユナイテッドピープル株式会社
【協力】
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、Peatix Japan株式会社
【パートナー】
独立行政法人 国際協力機構

< 主催 >
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
< 協力 >
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
< パートナー >
独立行政法人 国際協力機構(JICA)